ポーカーの役一覧と強さの順を解説

最終更新日:2023年11月15日

ポーカー初心者の方が始めに覚えるべきことは、ポーカーの役とその強さです。ポーカーの基本的なルールでは、一番強い役を持ったプレイヤーの勝ちとなるからです。

ポーカーの役は全部で10種類あります。これは遊んでいればすぐに役を覚えられます。

またポーカーの役の強さは、見た目である程度の強い・弱いをイメージすることが可能です。そのためポーカー初心者でも役の強さを覚えることは、そこまで苦労しないはずです。

紛らわしい「フルハウス」>「フラッシュ」>「ストレート」の役の強さをまずは抑えておきましょう。

この記事では、ポーカー初心者向けにポーカーの役一覧を「役の強さランキング」として紹介します。

記事の後半では、最強のハンドであるロイヤルフラッシュが成立する確率の求め方も解説しています。ポーカー初心者の方はぜひ参考にしてください。

ポーカーの役の強さランキング

まずは基本となる役の強さを覚えましょう。この基本となる役の強さは、テキサスホールデムやオマハといった人気ゲームで利用されます。

ごく一部のポーカーゲームでは役の強さが逆転するといったルールとなりますが、そのゲームに興味を持った際に覚えれば問題ありません。

一方でショートデッキは、使用するカードをランク6以上のみに変更しテキサスホールデムのルールをもとにして遊ぶゲームです。強い役が成立しやすい点が特徴で、最近人気が出てきているゲームになります。基本の役の強さと比較して、フルハウスとフラッシュの役の強さが入れ替わる点に注意しましょう。

基本
ショートデッキ

ハンドランキング

1.ロイヤルフラッシュ
10JQKA
全ての役で一番強い役。同じスーツで10,J,Q,K,Aの組み合わせ。
2.ストレートフラッシュ
56789
5枚の同じスーツから成る連続した数字。
3.フォーカード
33334
4つの同じランクのカード。
4.フルハウス
AAA22
3枚の同じランクのカードと2枚の同じランクのカードの組み合わせ。
5.フラッシュ
2469K
5枚の同じスーツのカード。
6.ストレート
A2345
5枚の連続したランクのカード。
7.スリーカード
10101037
3枚の同じランクのカード。
8.ツーペア
QQ885
2つの異なるペアの組み合わせ
9.ワンペア
JJA96
2枚の同じランクのカード。
10.ハイカード
KJ1053
上記の全てに当てはまらない5枚の組み合わせ。

ハンドランキング

1.ロイヤルフラッシュ
10JQKA
全ての役で一番強い役。同じスーツで10,J,Q,K,Aの組み合わせ。
2.ストレートフラッシュ
56789
5枚の同じスーツから成る連続した数字。
3.フォーカード
33334
4つの同じランクのカード。
4.フラッシュ
2469K
5枚の同じスーツのカード。
5.フルハウス
AAA22
3枚の同じランクのカードと2枚の同じランクのカードの組み合わせ。
6.ストレート
A2345
5枚の連続したランクのカード。
7.スリーカード
10101037
3枚の同じランクのカード。
8.ツーペア
QQ885
2つの異なるペアの組み合わせ
9.ワンペア
JJA96
2枚の同じランクのカード。
10.ハイカード
KJ1053
上記の全てに当てはまらない5枚の組み合わせ。

ポーカーのカードの強さ

役の強さが同じ場合は、役を構成するカードの強さを比較し、勝敗を決めます。

カードの強さはランク(数字・絵柄)によってのみ決まります。スート(スペード・ハード・ダイヤ・クラブ)はカードの強さに関係なく、全て同じ強さとなります。

Aが一番強いカードであり、そのほかのカードは数字が大きいほど強いカードとなります。

  1. A
  2. K
  3. Q
  4. J
  5. T
  6. 9
  7. 8
  8. 7
  9. 6
  10. 5
  11. 4
  12. 3
  13. 2

ポーカーの役のできる確率

ポーカーの役の強さを覚えれば、いますぐにポーカーで遊び始めることができます。

遊んでいるとこの役はどれくらいの確率でできるのか気になってくるはずです。特にロイヤルフラッシュがどれくらいの確率でできるのか気になった方はほとんどでしょう。

そこでここでは、ポーカーの役が成立する確率を求める方法を解説します。

いますぐにポーカーの役が成立する確率を知りたい方は、ポーカーハンド確率早見表をご覧ください。

確率の求め方の基本

確率は、以下の数式より求められます。

確率 = (特定の事象) / (全ての事象)

確率に100をかけた数値がよく見る%表記になります。

ポーカーの確率

ポーカーには様々なゲームの種類があります。ここでは52枚のデッキから5枚のカードを配る遊び方を例にして、ロイヤルフラッシュが成立する確率を求めてみます。

まずは確率の求め方の基本にあるように「全ての事象」を求めます。

全ての事象を求める

52枚のデッキから5枚のカードが配られる全ての事象がいくつあるのか数えます。

1枚目に配られるカードは52枚のデッキから1枚選ぶので52通りあります。2枚に配られるカードは52枚のデッキから1枚目に配られたカードを除くので、51通りとなります。

このように考えていくと、52枚のデッキから5枚のカードが配られる全ての事象の数は

52 * 51 * 50 * 49 *48通り・・・(A)

であることがわかります。

しかしポーカーの役を考える上で、配られる順番は関係ありません。

先ほどの事象の数え方は、配られる順番も含めた数え方になり、ポーカーの役を考える上では適していません。

例えば、先ほどの全ての事象の数え方では、A2345の順番で配られたハンドと5432Aの順番で配られたハンドは異なる事象として扱っています。

このような重複する組み合わせを除くためには、全ての事象をn!で割ることで求められることが知られています。

nは繰り返し行われる回数を表します。ここでは5回カードが配られるので、5!で割ることになります。

つまり最初に求めた(A)を5!で割ることで、ポーカーにおける全ての事象を求めることができます。

52枚のデッキから5枚のカードが配られる全ての事象の数は

52* 51 * 50 * 49 * 48 / 5 * 4 * 3 * 2 *1 = 2,598,960

となります。

特定の事象を求める

ロイヤルフラッシュの事象の数は、各スーツごとの4通りしか存在しません。

つまりロイヤルフラッシュができる事象の数は4通りになります。

ロイヤルフラッシュが成立する確率を求める

確率を求める式、

確率 = (特定の事象) / (全ての事象)

に求めたロイヤルフラッシュの事象の数と全ての事象の数を当てはめて計算を行います。

ロイヤルフラッシュが成立する確率をAとすると

A = 4 / 2,598,960 = 0.000001539…

となります。

%に直すと約0.000154%になります。つまりロイヤルフラッシュは、100万回に約1回の頻度で成立する役だとわかります。

ポーカーゲームの種類によっては、配られるカードの枚数が多くなります。その場合は、ロイヤルフラッシュが成立する確率は高くなります。

ポーカーハンド確率一覧表

以下の表は、52枚のカードから5枚のカードがランダムに配られた時に役ができる確率を示したものです。

組み合わせ
確率
ロイヤルフラッシュ
4
0.000154%
ストレートフラッシュ
40
0.00154%
フォーカード
624
0.0240%
フルハウス
3,744
0.144%
フラッシュ
5,108
0.197%
ストレート
10,200
0.392%
スリーカード
54,912
2.11%
ツーペア
123,552
4.75%
ワンペア
1,098,240
42.3%
ハイカード
1,302,536
50.1%